りかるどの憂鬱

ただの雑記的メモ

2005-12-07から1日間の記事一覧

雨月夜二

息が白い こんな真夜中に誰がこの場所に好んでやってくるだろう ただこの時間だけ 私自身のみ存在意義があると思える人々も 神も 生きとし生けるもの全てが息を潜め 新たな生を生み出す朝日を待ち続ける 死を予感させる魔黒な闇は 新たな魔を呼び覚ます 私の…

雨月夜一

瞳に映る全ての者は空蝉に もののけ供が人を喰らう その皮をまるで衣のやうに纏い あたかも人のやうにこの町を歩く 奴等の瞳は薄暗く 裏切りを繰り返す 烏が真白な古の時代 生きる術を知らぬ現代の私はおもい馳せる あれはいつだったのか まるで昨日のやうに…