りかるどの憂鬱

ただの雑記的メモ

雨月夜二

 
息が白い
こんな真夜中に誰がこの場所に好んでやってくるだろう
ただこの時間だけ
私自身のみ存在意義があると思える

人々も 神も 
生きとし生けるもの全てが息を潜め
新たな生を生み出す朝日を待ち続ける
 
死を予感させる魔黒な闇は
新たな魔を呼び覚ます
 
私の体内に生まれつつある魔は
何人たりとも止めることはできない
 
まるで独裁者の如く
嗤いながら裁き続ける
 
私の体内からは悦びが溢れ
声をだして嗤う…