りかるどの憂鬱

ただの雑記的メモ

今年は無いと思ってた

震災後、随分時間が経った。
母にもあれから3回くらい会った。
今は姉の家で生活している。
 
実家は無くなった。
母と私の年齢を考えれば、まだお互い生きてはいるが
実家というものが無くなるのはそう遠くない未来のことだと思う。
 
母が住んでいる=実家ではない。
姉も家族ではあるが、また別の家族でもある。
 
私も家庭を持っていれば何かしらの関わりを持ったかもしれないが
生憎私は家庭を持つ気持ちは無いので疎遠気味
 
それでいいと思う。
人生で区切りという出来事があれば関わることもあるだろうと思う。
 
今日は、ご近所のおばちゃんにお家に呼ばれた。
私の実家の事情もある程度知っている方で
正月らしいことしてないんでしょ?
これからお雑煮作るから食べに来なさいと
 
本当に嬉しかった。
一人で作って一人で食べても味気ない。
だから、今年はあえて何も作らなかった。
料理上手でもないしねw
 
おばちゃんとおじちゃんと 私と同じ年の娘さんとわんこ@2
すごくいいご家族なのは、前から知ってた。
皆さんとも面識はあって、お話もしたこともある。
 
おばちゃんの家のリビングはあったかくてすごく普通の家庭で
料理上手なおばちゃんが”そこ座って〜”といって
ちゃっちゃと料理を作り始める。
 
娘さんにお茶を淹れてもらってお話しながらわんこと戯れるひと時
なんか、すごくほっとした
 
まったく関係ない私なのにw
 
美味しいお料理と久しぶりに飲んだビールで幸せで眠くなった。
 
おばちゃんは、作り置きしてあったおかずとお餅なんかを
私に持たせてくれた。
 
家族って、よく分からないものだったけど
他人の家庭を見てなんとなくいまさら見えた気がした。
 
ビールで赤くなった私の顔を見て笑ってたw
 
いい気分でそこから徒歩1分の自宅に帰った。
 
夕ご飯に、おばちゃんから頂いたおかずを食べて
お茶を飲みながらほっと一息ついたときに
急に涙が出た。
 
意味が分からないけど
なんだかすごく嬉しかった。
寂しかったんだと思う、私
 
でも、自分で選んできた道だからこれでいいんだと思ってる。