もうだめかもしれない
この7年間で初めて聞く彼の弱音
この人は、今まで自分の足で大地を強く踏みしめ 目指すものをつかみ取る力強い手で 諦めない心で まるで、王様のように雄々しく歩いてきた
私は、その中のほんの短い時間しか知らないけれど
彼の言葉や態度にどれ程圧倒され
勇気づけられてきたかわからないくらいだ
私は、彼の支えになれるのだろうか
いや、彼はそれを望んでくれるのだろうか
彼の前では、まるで駄々をこねる子供のような私が
甘えてばかりで 彼の笑顔だけを求めるような私が
彼の手を掴み
前だけを向いて、力強く歩むことが出来るのだろうか
不安だらけの私の心は、彼を正面から見据える事が出来るだろうか