りかるどの憂鬱

ただの雑記的メモ

目の前にある道は
とても独りでは歩けないような道
誰一人、手を貸してはくれない
 
遙か先の見えない何かが視線を絡め…そして縛り付ける
 
身動きが取れない
 
そう、いつも囚われている
 
私は「はい」という言葉しか知らず
誰彼ともなく私に命令する
 
俺をみろ!」
他の誰かを求めてはいけない!」
 
まるで失われた時代の姫君のように
何もかもを決定される
 
決定権は誰にあるんだ!」
そんな言葉が耳元で囁かれる
 
「私にはありません」
…本当のことだから仕方がない
 
彼らは、私の瞳を見て暗示にかける
お前の御主人様は俺だけだ!」
 
他の人が思うほど、その環境が苦痛ではない
元からの体質ではない
 
この8年余り
私はその監視下で生きてきた
 
解り合えない人種と共生するには
私の精神は弱すぎて…耐えられない
 
厳しい監視下
 
私は、現在の精神状態を辛うじて保っている
零れ落ちる心の歯車を拾い集め…修理しながら
 
他人から見れば、甘えているのかもしれない
時々、そう思って自分が苦しくなる
 
苦しくなる度 私の心が欲する物は
 
白いシート
赤いシート
青いシート
緑のシート
 
 

色とりどりの綺麗な粒
 
それを見てると何故か安心して…でもウキウキして
 
イケナイコトだと解っていても
それらを欲する私の心は止まらない
 
いつか、身を滅ぼすと解っていても…